介護保険制度発足を受け、各地でそんな動きが活発だ。代表格の愛媛県高松市では高負担高福祉、大津市ではお年寄りが財産をだまし取られないような仕組みづくりに取り組むなど、いろいろな試みがある。
私は若者パワーを活用した福祉での町づくりを提案する。一定の社会奉仕活動が卒業に必須の米国のある地域では、高校と提携、高校生が地域福祉の担い手となっている。具体的には、買い物・家事の代行、電話での世間話ついでの安全確認、寝たきりのお年寄りへは食事のお届けサービスなどだ。彼らが授業内で行うことにより、無償で提供することに成功しているという。若者との交流により高齢者が活気を得たり、介護者の負担軽減に繋がるだけでなく、人生の目的や意識を考え、互いの違いを理解尊重するなど、こうした体験から得られる学習効果、意識の変化は今の高校生に必要とされている。こうしたサービスを好まぬお年よりもいるだろうが、そこは当事者主権、チョイスの幅があることは伝え、取捨選択は自由だ。
当事者である介護者・要介護者のサイドに立ち、ニーズに耳を傾け、どうしたらよりよく彼らの自立・自己を実現できるかというのを身近なところで考え、伝えていかれるのは私たち援助者である。
町作りには、”町”全体、老若男女すべてのパワー終結が合言葉だ。

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